“オペ室の悪魔”はオペ室に入らなければ“天使”に

帝華大との合同オペを終えた佐伯が突然心臓の病で倒れる。冠動脈と僧帽弁の手術が必要だと判明するのだが、それを対応できるのは東城大には渡海しかいない。ところが渡海は“イイヌマタツジ”をめぐって佐伯と衝突。そして佐伯は渡海の執刀を拒み、カエサルを使って手術することを命じる。ところがカエサルのシミュレーションに必要なデータがすべて帝華大に持ち去られてしまっていたのだ。

 カエサル手術ではなくメスを使った手術をすべきだと言い続ける渡海は、同じタイミングで“イイヌマタツジ”の件を知る黒崎(橋本さとし)から手術室への立ち入りを禁じられてしまう。しかし渡海は、佐伯を救うため(真の目的はイイヌマタツジにたどり着くためであるが)に世良(竹内涼真)と高階、そして猫田(趣里)らすっかりおなじみとなった“チーム”でカエサルの遠隔操作を行いながら佐伯の手術を成功へと導いていく。

 これまでオペを主軸に置きながらも、手術室に完璧な一体感が生まれたことが一度もなかったこのドラマ。というのも、渡海が登場すればサポートに当たる数名以外をそっちのけにして手術が進み、あくまでも「患者を救う」という結果にのみ価値が置かれた手術が展開してきたからだ。目の前の患者が救われると判っていながらも、緊張感が絶えない雰囲気こそが、渡海が“オペ室の悪魔”と呼ばれる所以だろう。

 ところが今回、そんな“オペ室の悪魔”がオペ室に入れなかったことで何が起きたか。高階が渡海からの指示を受けながら、それを渡海のようなぶっきらぼうな口調で伝達し、手術室にいる医師と看護師全員が一体となって動く。もちろんその患者が佐伯だからということもあるが、すべての人間が「患者を救う」という結果に至るまでの「団結」という行為に意識が向けられていたわけだ。実際の医療現場においても医療ドラマにおいても理想的な姿がそこに現れたということは、“オペ室の悪魔”はオペ室に入らなければ“天使”に成り代わることもできるのかもしれない。

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